社会人1年目、自分の人生について深く考えはじめるこの時期は、結婚も意識して恋人と同棲したいと願う人も少なくありません。しかし、新しい仕事を覚えたり、人間関係の構築に必死になったり、慌ただしいこのタイミングで同棲しても大丈夫なのか? と不安を感じる人もたくさんいるでしょう。
今回は、社会人1年目で同棲してよかったことや後悔したこと、同棲前に準備すること、同棲する際の注意点について解説します。「社会人1年目で同棲することに不安を感じている」「同棲カップルの本音を聞きたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
社会人1年目から同棲しても大丈夫?
結論から言うと、社会人1年目から同棲してもまったく問題ありません。実際に、新卒で入った会社に勤めつつ恋人と同棲している人は一定数存在します。就職に合わせて引っ越しをする人も多く、社会人1年目というのは同棲をはじめるタイミングとして適しているとさえ言えるでしょう。
とはいえ、社会人1年目で同棲するカップルの多くは、学生時代から付き合っているケースがほとんどです。長い時間をともに過ごしてきたからこそ、お互いをよく理解し合っている。ある程度の信頼関係が構築できているカップルであれば、多忙な社会人1年目から同棲してもまったく問題ないでしょう。
同棲してよかったこと
社会人1年目で同棲すると、次のようなメリットがあります。
- 生活費を削減できる
- お互いをより深く知ることができる
- 将来についてじっくり話し合う時間ができる
恋人と一緒に暮らすことで、家賃を折半したり、生活費を節約したりできるのは大きなメリットと言えるでしょう。特に食費や光熱費は、1人暮らしのときよりも大幅に減らすことができます。
また、毎日一緒に生活することで、お互いをより深く理解できるというのも大切です。デートのときとは異なる「素の姿」を知ることは、2人の将来を考える上でも非常に重要です。
さらに、2人で話す機会が増えると、今まで以上にじっくりと深い話をすることができます。結婚・出産・子育てのような人生の一大イベントに向けて、たっぷりと時間をかけて準備できるのは、同性カップルならではの特権と言えるでしょう。
同棲して後悔したこと
どれだけ好きな人とはいえ、2人で暮らすのはよいことばかりではありません。誰かと一緒に暮らすと、必然的に1人で過ごす時間が減ります。自分の時間を大切にしたい人にとっては、恋人との同棲がストレスの原因になりかねないのも事実でしょう。
また、同棲前には気づかなかった相手の欠点が目につくこともよくあります。片付けができない、夜更かししがち、その他にも恋人のだらしない姿を見ることになるかもしれません。小さな不満が積み重なった結果、相手への好意が薄れたり喧嘩に発展したりするケースも考えられます。
ろくな準備もせずに勢いだけで同棲しはじめると失敗しかねません。楽しい同棲生活を送るためにも、事前にしっかり準備することが大切です。
同棲したい社会人1年目カップルが準備すること
同棲の準備を進めるときは、次の4つが大事です。
- 家探しはよく話し合って決める
- 生活費の負担割合は事前に決める
- お互いの両親へ挨拶する
- 2人だけの生活ルールを決める
それぞれ詳しく解説します。
家探しはよく話し合って決める
同棲を予定しているカップルは、よく話し合って家を決めることがとても大切です。家を決める際には、それぞれの職場がどこにあるのかを考える必要があります。
また、間取りやインテリアの雰囲気など「どんな空間で暮らしたいか」についてもよく話し合うべきでしょう。家具や家電はどこに置くか、2人でくつろぐスペースはどうするか、お互いの希望をすり合わせながら理想の居住空間を作り上げましょう。
生活費の負担割合は事前に決める
同棲しはじめてからよく問題になるのが、お金についての話です。家賃や光熱費の負担割合はどうするか、食費や日用品を買うときはどちらがどれくらい払うのか。実際に2人で生活してみないと分からないことも多いですが、大まかな負担割合だけでも同棲前に決めておくとよいでしょう。
お金関係のトラブルで同棲生活が破綻するケースも少なくありません。それぞれの収入や生活スタイルなども考慮しながら、本音で話し合うのが大切です。お互いに納得のいく結論を導き出しておきましょう。
お互いの両親へ挨拶する
同棲することが決まったら、お互いの両親へ挨拶する機会を設けましょう。特に女性側の両親は、自分の娘が見知らぬ男性のもとで暮らすことに大きな不安を感じているはずです。せめて一度は相手の両親に挨拶して、彼ら彼女らの不安を取り除いてあげましょう。
結婚・出産・子育てなど、将来的には相手の両親の手を借りたくなる場面も出てくるでしょう。いざというとき素直にサポートしてもらえるように、相手の両親とコミュニケーションをとっておくことは非常に大切です。
2人だけの生活ルールを決める
恋人との同棲で失敗しないためには、2人だけのルールを決めることも大切です。楽しく健全な関係を維持するためには、ある程度の生活ルールを決めておいたほうが楽なケースもよくあります。特に下記5つについては、あらかじめ話し合うことをおすすめします。
- 起きる時間と寝る時間
- 掃除のルール
- デートの頻度やタイミング
- お金の管理の仕方
- 予定の共有方法
これらに加えて、予期せぬ事態が起きた場合のことも考えておくと安心ですね。ケガや病気、仕事関係のトラブルなど、思いもよらない事態に巻き込まれる可能性もゼロとは言えません。
1つ注意点をあげるとすれば、あまりにも細かいルールでガチガチに縛るとストレスの原因になりかねない点です。大まかな生活ルールは定めつつも、臨機応変に対応できる状態がベストですね。特に社会人1年目は、お互いに仕事もプライベートも忙しい時期。譲り合いの精神を忘れないようにしましょう。
社会人1年目で同棲する際の注意点
社会人1年目で同棲する際は、いくつか注意点があります。
- 急な用事が入って予定通りにいかないこともしばしば
- 今まで見えなかった相手の短所に気づいてしまう
- 生活リズムや金銭感覚のずれに苦労する
同棲への憧れが強すぎるあまり「こんなはずじゃなかったのに…」と、落胆する人も少なくありません。同棲することのリスクをあらかじめ理解した上で、後悔しない選択をしてくださいね。
急な用事が入って予定通りにいかないこともしばしば
社会人として生活していると、急な用事が発生することもよくあります。残業、休日出勤、取引先との飲み会など、すべてを予測するのは不可能ですよね。デートの予定を入れていたのに、仕事の都合で急遽キャンセルせざるを得ない状況も少なからずあるでしょう。
そのようなときに「予定通りにいかなくて当たり前」と考えるクセがついていると、ストレスを溜めずに日々を過ごすことができます。相手の帰りが遅くなるなら自分が家事を担当しよう、相手が休日出勤している間に家の掃除をしておこう。予定通りにいかないときも相手への思いやりを忘れないことが大切です。
今まで見えなかった相手の短所に気づいてしまう
同棲する際の注意点としてよくあげられるのが、今まで見えなかった相手の短所に気づいてしまうということです。おしゃれな服を着て、メイクもばっちり整えた状態の恋人しか知らないがために、素の姿を見て違う印象を受けたという声もよく聞きます。
また、一緒に過ごす時間が長くなると、相手の内面的なだらしなさに幻滅する瞬間もあるはずです。今まで気づかなかった相手の性格を知るのは大切なことですが、場合によってはマイナスの影響を受ける可能性もあることは理解しておきましょう。
同棲はゴールではなくあくまで通過点にすぎません。相手の短所も含めて「この人と一緒に生きていきたいか」をよく考えることが大切です。
生活リズムや金銭感覚のずれに苦労する
生活リズムや金銭感覚のずれというのも、同性カップルによくある悩みです。社会に出るまでの長い時間をかけて形成されてきた自分の感覚とは異なる感覚を持つ相手と一緒に暮らすのは、想像以上にストレスのかかることです。
寝る時間や起きる時間、休日の過ごし方、お金に対する価値観の違いなどは、一朝一夕で変わるものではありません。相手の価値観を尊重しながら、時間をかけてお互いにとっての「ちょうどいい」を見つけましょう。
まとめ
卒業して間もない社会人1年目から同棲しても大丈夫なのかと不安になる人は少なくありません。新しい職場環境、新しい人間関係で疲弊しがちな社会人1年目だからこそ、同棲前にきちんと準備しておくことが大切です。同性に憧れつつも、心配する気持ちを捨てきれない人は、ぜひ当記事を参考にしてみてくださいね。